経営コンサルタントの活用術について

経営コンサルタントといっても、いろいろな人がいますので、何か相談したいとか、妙案を欲しいとか、経営指導をお願いしたいというようなときは、やはり適任者を選ぶことが大切です。

とくに、外国のビジネススクールとは、コンサルタント養成所の出身者の場合は、豊富な知識やノウハウを持っており、様々な手法も身に付けているので、頼りがいという点では素晴らしいものを持っています。

加えて、企業での事業推進の経験があることが望ましいのですが、鬼に金棒的な人は少なく、そこまではなかなか望めません。

そこで、そうした適任ということに関しては、カバーするための活用術が必要になります。

実は、企業経営のコンサルティングという場合は、理屈や理論だけでは解決できないこともあり、感覚、風土、社員の心など、その企業独特の要因を加味することが大事になります。

この点は、実際の企業経営や事業推進ということを自らの手や足で経験していないと、実感が湧かないという点でもあり、よく見られる光景としては、コンサルタントと経営側の間で、お互いに理解はしたというものの、何か違和感があるとか、しっくりしないとということが残っているということです。

この状態で、物事を進めても、最終的には上手くいかない結果に終わるのが目に見えていますし、仮にある程度の成果を収めても、中途半端なところまでしか到達していないということになります。

そこで、コンサルタント活用術ですが、その企業の歴史、業務推進上の成功事例や失敗事例、経営風土、価値観、士気、社員の関心事項など、様々なことをきちんと事前にインプットするということです。

コンサルタントはどちらかというとフレームワークやノウハウで対応することが中心になるので、一般的なものだけでの組み立てで終わらないよう、独自要素などはできるだけ知ってもらうことが重要なのです。

また、障害になりそうなこと、社員の気質なども、加味してもらい、総合的に判断してもらえるよう、お膳立てをすることです。

どこの企業にも、その企業独自なものがあり、これをきちんと盛り込まなければ、教科書的な答えで終わる危険性に注意が必要なのです。

※矢口敏和氏